ずっと前から欲しくて仕方がなかったのです。
それは冷蔵庫です。
家で使っていたものはもう十五年以上前のものです。
壊れたら思い切って買おうと思っていました。
でもこれがなかなか壊れません。
お店に行くたびに、友人の家に行くたびにどんどん冷蔵庫が欲しくなってきたのです。
今最新式のものが欲しくなってきたのです。
この欲求を抑えきれませんでした。
だから私は買う事にしたのです。
お金はないけれど、きっと大丈夫と思ったのです。
そして両親に借金をしました。
冷蔵庫を買うための十五万円を借金したのです。
最初父はいい顔をしませんでした。
私は結婚しているし、パートもしているのです。
それなのにどうしてお金がないんだ、ととがめられました。
でも生活をするのが精一杯なのです。
だから冷蔵庫を買うお金がないのです。
だったらなぜ今、借金をしてまで冷蔵庫が欲しいのかと責められたのです。
でも借金をしてまでも欲しくなったのです。
このままこの古い冷蔵庫を使っていたくないのです。
新しいもので新たに生活をしたかったのです。
かなり渋っていた父ですが、母も説得してくれてなんとか借金をできました。
でも父の言い分もわかるのです。
借金をしてまで冷蔵庫が必要か、少し考えました。
でも冷蔵庫を買ったら、その思いは吹き飛んだのです。
借金と聞いて多くの人がイメージするのが、消費者金融業者のキャッシングや、銀行のローンです。
キャッシングやローンは、現代釈迦における代表的な借金ですが、この二つは大きく性質が異なります。
銀行が提供するローンというのは、住宅ローンやマイカーローンなど、使用目的があらかじめ決められている借金です。
融資を申し込めるのは住宅や自動車を購入する人のみで、実際に購入手続きを進めていなければ手続きが行えません。
融資したお金の支払先も、ローンを申し込んだ人ではなく、住宅や自動車の販売者に直接支払われます。
ローンを組んだ人は実際にお金を手にすることはなく、ローンを利用して購入した住宅や自動車を受け取るのみになります。
消費者金融の提供しているキャッシングサービスは、銀行のローンとは異なり使用目的が限定されていないフリーローンと呼ばれる借金です。
融資金も申込者に直接手渡されるため、お金の使い道について審査やチェックが行われることはありません。
最近では銀行も従来型のローンだけではなく、消費者金融業者が行っているようなフリーローンプランを提供しています。
俗に銀行系カードローンなどと呼ばれているのが銀行が提供するフリーローンプランであり、キャッシングと同様に利用者が自由に使途を決めることができるタイプの借金となっています。